年末年始はなぜ太る?陥りやすい行動パターンと体重増加を最小限におさえるコツ

年末年始はなぜ太る?
陥りやすい行動パターンと体重増加を最小限におさえるコツ

こんにちは、MEP南青山 管理栄養士です。早いもので2022年も終わろうとしていますね。
今年の12月は、以前よりも街にもにぎわいが戻っているなと感じます。
人と集まって食事をする機会が増えてきた方も多いのではないでしょうか。
そうなると知らない間に体重が増えていた…となりやすいのがこの時期。

今回は年末年始に太ってしまう原因と、体重増加を最小限におさえるコツをお伝えします。
楽しい年末年始を迎えるためにも、ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。

【1】年末年始に体重が増加する行動パターン

(1) クリスマス、忘年会、帰省、新年会などイベントが続く

言わずもがなですが、12月~1月はたくさんのイベントが続きます。
忘年会は職場や友人の集まりと、何度もある方も多いと思います。仮に週に2回以上、そういった食事会があるとします。
一般的に、食事が消化・吸収され、脂肪になるまでにかかる時間は約48時間といわれます。
週に2回以上、普段よりも脂っこいものやアルコールを多くとる機会があると、それをリセットする時間はなく、あっという間に脂肪細胞として蓄積してしまうサイクルといえます。

(2) 生活サイクルが乱れがち

予定が週に1~2回あっても、それ以外の日はいつも通りにしたいところですが、一度食べすぎると、予定のない日もなんとなく食事量が多くなっていることはありませんか?
食事以外でも、睡眠時間が短くなったり、翌朝は二日酔いや胃もたれで本調子でなかったりと、その後にも影響してしまいます。
毎日体を休息させないと、体は疲労がたまり、省エネモードになります。

(3) 体重計にのらなくなる

人は、体重が増えてるだろうなと思うと、体重計に乗りたくなくなるものです。
それは普段から体重計に乗る習慣がある人も、ダイエットに励んでいるときだけ乗る習慣がある人も同じ心理です。当院で特定保健指導の面談をしていて気づいたのは…実に9割以上の方が、体重計に乗る習慣がないこと。
②で「イベントに引っ張られ、予定のない日の食事も乱れがち」と紹介しました。
数字を見るのは怖いものですが、見ておかないと、予定のない日も「まだ大丈夫か」とついつい食べ過ぎてしまいます。
そうなると知らないうちに、3kgも増えてた…とびっくりすることになってしまいます。
1㎏増加した時点で気を付けていれば、より早いタイミングで手が打てます。

【2】体重増加を最小限におさえるコツ

(1) 楽しむ日をあらかじめ決めておき、予定のない日は通常運転

体重を気にしすぎて楽しめないよりも、あとで調整すると決めて、その期間はしっかり楽しむほうが心の健康によいです。一方で、予定のない日は食事は普段よりも意識して腹八分目で済ませましょう。食べ過ぎたなと感じている場合は、空腹を感じるまで無理に食べないことも大切です。
そのほうが食べ過ぎて疲れた内臓を休息させることができます。
またエネルギー摂取が明らかに多くなる月は、予定のない日で調整しないと、あっという間に体重増加につながります。何事もメリハリが大事です。

(2) 毎日体重計にのる

毎日体重計に乗ることで、「何をどれくらい食べたら、どれだけ体重が増えるか」がなんとなくわかります。
客観的に自分を知ることで、ダラダラ食いを予防しメリハリをもって楽しむことができます。
また、そのときに大切なことは、体重増加はこの時期は当たり前と思うことです。
年末年始は、普段よりも飲食の機会が増えますし、内容も豪華になる場合が多いです。
一時的な体重増加は、そのあとしっかり調整すれば、体重はもとに戻るので、計測のたびに一喜一憂しないことです。もちろん体重が全てではありません。ですが、体重計は家庭の中で最も身近な健康管理ツールです。うまく活用していってくださいね。

【3】まとめ

いかがでしたか?体重増加は年末年始はある意味、当たり前のことと受け入れましょう。ただし、手放しに好き勝手食べてしまうと、後々もとに戻らなくなってしまいます。
今回の内容をあらかじめ知って準備しておくことで、正月太りを最小限に食い止めることができます。皆さんのお役にたてれば幸いです。