SPECIFIC HEALTH GUIDANCE

特定保健指導とはどんなものでしょうか?

40歳以上から対象になるので、なじみのない方も多いかもしれません。
逆に、受けたことがある方も多いと思います。
今回はなんとなくしかイメージになかった「特定保健指導」についてご説明します。

特定保健指導とは?知っておくべき3つのポイント

1 対象になるのはメタボリックシンドロームの該当者&予備軍

メタボリックシンドロームの該当者および予備軍は現代では40歳以上の男性の2人に1人、女性は5人に1人が該当するといわれています。
(厚生労働省“平成16年 国民健康・栄養調査結果の概要について”より)

メタボリックシンドロームとは

別名「内臓脂肪症候群」といわれます。
体重や腹囲が基準値を超え、高血圧・高血糖、脂質異常など、複数の異常がみられることを言い、心筋梗塞や脳梗塞のリスク因子となる動脈硬化を進行させる状態です。
ただ、生活習慣の見直しで予防・改善が期待できます。
(※腹囲が大きいだけではメタボリックシンドロームにあてはまりません。)

2 目的は生活習慣病の予防

現代の日本人の死因第2位「心疾患」、第4位「脳血管疾患」。

これらはいずれも動脈硬化が原因となって起こることが多くなっています。 動脈硬化を起こしやすくする要因(危険因子)としては、 高血圧・喫煙・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)・肥満など。 まさにメタボリックシンドロームそのものが原因となり、死因の上位4位までを占めている状況なのです。

だからこそ、生活習慣を改善することで、死亡リスクを減らすことができるのです。 また、脳梗塞や心筋梗塞は予兆が出てから、15年から20年という年月を経て発症します。 早いうちから予防することが大切になります。

3 実施は義務付けられている

まず、特定保健指導の前に、40歳以上75歳未満のすべての被保険者・被扶養者を対象に「特定健診」が実施されます。
この特定健診において、一定の基準を超えた場合、「特定保健指導」を受ける対象となります。
特定健診・特定保健指導はともに義務化されています。
健康保険組合(医療保険者)には、“高齢者の医療の確保に関する法律第24条”により事業実施が義務付けられています。

特定保健指導の対象になる条件

この図の通り、腹囲もしくはBMIが必須条件になります。
つまり、腹囲とBMIさえ基準値内であれば、特定保健指導の対象にはなりません。
それくらい、肥満、とくに内臓脂肪の蓄積が体のほかの部分に及ぼす悪影響は大きいということになります。

どんなことを話すのか?内容/時間/場所/費用

では実際に対象になったら、いつ・どこで・どんなことを話すのでしょうか。 MEP南青山では健診日当日、検査の最後に行いますので、別日に改めてお時間はいただきません。

●面談担当者

MEP南青山所属 管理栄養士

●内容

  • 対象者様の最近の食生活や生活習慣のヒアリング
  • 当日の身体測定結果とヒアリング内容をもとに現状のご説明、食生活・生活習慣改善のご提案
  • 改善計画の作成

●所要時間

20分程度

●費用

無料(健保様負担のため、対象者様の負担はありません)

「怒られる?」「指摘されるのでは?」と心配される方も多いかもしれませんが、そんなことはありません。
現状をお伝えして、対象者様のご理解をいただいた上で改善計画をたてることが大前提ですので安心して受けていただければと思います。

●面談後の支援スケジュール

初回面談後、健診結果のご送付時に、支援コース決定のお知らせを同封しております。
動機づけ支援か積極的支援になりますが、いずれも約3か月のご支援となり、その間は手紙1回、メール1~2回のサポートとなります。
積極的支援の場合は最終評価として、再度MEP南青山にお越しいただき、最終評価面談を行って終了となります。

メールのやりとりの際、体調面で気になることや不安なことはお気軽に聞いてくださいね。

特定保健指導を受けるメリット

1 無料で客観的アドバイスがもらえる

特定保健指導の費用は保健指導機関ごとに異なりますが、健康保険組合などの保険者が補助しますので、無料でご利用できます。
ジムなどでダイエットコースを申し込むと有料ですが無料なので安心して相談ができます。

2 個々に合わせた内容である

高血糖の方、コレステロールや中性脂肪が高い方、高血圧の方、またはそれらが複合的にある方など、一律にメタボリックシンドロームと言っても背景はさまざまです。
人によっては、脂質の取りすぎの傾向にあるのに、糖質制限に取り組み主食(糖質)を抜いて脂質は減っていないケースもあるのです。
特定保健指導では、個々の採血データも参照しながら、個人個人に合わせた改善案をご提案しますのでより改善までの結果が出やすいといえます。

3 定期的なサポートが受けられる

健診時の面談1回きりではなく、その後の計画が順調に進んでいるかどうかなにか困ったことや体調で不安なことはないか、など担当管理栄養士が定期的にメールでご連絡して、その後の減量をサポートします。
一人では継続が難しいことも、サポートがあると続けやすくなります。
また、連絡手段はメールのため、ご自身の予定に影響せず、都合のいい時に返信いただけます。

最後に

特定保健指導はなにかを強制的にやってもらうものではありません。対象者様が健康的で生き生きと生活できるよう、サポートさせていただきますので安心して受けていただければと思います。

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