大腸内視鏡検査後の食事について
大腸内視鏡検査が無事終わると、どんな食事をとってよいか、よく聞かれます。
そこで今回は「大腸内視鏡検査後の食事」についてご説明します。
「検査前」の食事についてはこちらを参考にしてくださいね。
1 大腸内視鏡検査後の胃腸の状態
検査終了後、1時間〜1時間半ほどで、鎮静剤の効果が切れてきます。水分を少し摂ったあと、気分が悪くならなければ、食事をとって大丈夫です。
麻酔の効き目が切れるまでは、物を飲み込みづらいので、食事をする際は気をつけましょう。
当日は胃腸が空っぽになっているため、刺激物や多量の食事は、胃腸がびっくりしてしまいます。
また、検査中に組織やポリープ切除を行った場合は、腸が敏感になっています。
いずれにしても脂っこいものや、辛いものなどの刺激物、アルコールなどを避け、消化にやさしいものをとるようにすることがおすすめです。
また検査時に腸の動きを止めるお薬を服用しているため、検査後に腸が動き出すことで、お腹が鳴ることがあります。特に問題ありませんので、ご安心ください。
2 控えたほうがいいもの
検査終了後、当日は、刺激物、脂っこい物、アルコール類は避けてください。
アルコールを摂取すると血の巡りが良くなり、腸内で出血しやすくなります。
また、検査で組織やポリープ切除を行った方は、3日程度は下記のものを避けることをお勧めします。
<例>
- 揚げ物(天ぷら、カツ、フライドポテトなど)
- 辛い物(唐辛子、七味、一味、キムチなどの香辛料やその料理)
- 飲み物(アルコール、コーヒー、牛乳)
- 繊維質のもの(れんこんやゴボウなどの線維の多い野菜、こんにゃく、海藻類、キノコ類)
- 肉・魚類(ベーコン、ソーセージなど脂質の多い加工肉)
- 穀類・豆類(玄米、麦、ナッツ類、ごまなど)
3 食べていいもの
検査が終わって体調に問題なければ、翌日からは普段通り、召し上がっていただいて大丈夫です。
検査後は胃腸がほぼ空っぽの状態なので、いきなり重い物を食べると消化器官に負担をかけるおそれがあります。
消化にやさしい物を食べ、徐々に胃腸をならしていきましょう。
<おすすめ>
- 暖かいうどんやそば
- 雑炊
- よく加熱した食べ物(例:サラダよりも煮物、鍋料理など)
最後に
検査のために空腹時間が長く、検査後は「あれも食べたい、これも食べたい」と思いがちですが胃腸の様子を観察しながら、少しずつ普段の食事に戻していってくださいね。