40代から備える「プレ更年期」。忙しい私のための食事の整え方

朝から疲れている。でも、今日も休めない

朝起きても疲れている女性

朝、目覚ましを止めた瞬間から、もう疲れている。会議中はいつもより言葉が出てこない。帰宅して、家族の「今日のご飯なに?」に思わずイラッとして、あとから少し落ち込む。
「前は、もう少し余裕があったのに」
そんな日が増えると、更年期という言葉が頭をよぎるかもしれません。仕事では任されることが増え、家でもやることが尽きない40代。家族の食事は考えても、自分のお昼はパンだけで済ませていませんか。
体調の変化を感じたら、自分の食事も一度振り返ってみましょう。今回は、忙しい毎日でも取り入れやすい食べ方を紹介します。

「更年期かも」と思ったときに知っておきたいこと

更年期を迎えた女性

「プレ更年期」は正式な医学用語ではなく、更年期を迎える前の時期などを指して使われる言葉です。更年期は閉経の前後5年ずつ、計10年間。女性ホルモンの分泌が変化し、ほてりや寝つきの悪さなどが現れることがあります。
ただ、疲れや動悸などには、貧血や甲状腺の病気が関わっている場合もあります。「40代だから仕方ない」で終わらせず、食事や睡眠を振り返りながら、続く不調は受診して確かめましょう。

パンだけ、おにぎりだけ。そこに一品足すなら?

更年期を迎えた女性

朝はトーストとコーヒー、昼はおにぎりを急いで食べ、夕方には甘いものが欲しくなる。そんな日の食事を振り返ると、肉・魚・卵・大豆製品といったおかずが、夕食まで登場していないことがあります。

・朝がトーストなら、ゆで卵とヨーグルトを追加。調理する余裕がなければ、前日に用意した卵や市販品でも十分です。
・昼がおにぎりなら、焼き魚やサラダチキン、豆腐バーなどから一品選び、野菜のおかずも添える。
・昼がそばなら、卵や納豆をトッピング。麺だけで終わらせない工夫になります。

たんぱく質は筋肉や酵素などの材料になります。また、食べたものをエネルギーとして利用する過程には、ビタミンB群なども必要です。例えば豚肉に含まれるビタミンB1は、糖質などの代謝を助けます。
夕食なら、豚肉とカット野菜を炒めて、ご飯と組み合わせるだけでも一つの形になります。「何を減らすか」ばかり考えていた人は、「足りないおかずはないか」も確認してみてください。

月経があるうちは、疲れの背景に鉄不足があることも

食品

「階段で息が切れる」「仕事中、集中しづらい」。そんな不調があり、月経量も多いなら、鉄不足がないか確認したいところです。
鉄は、全身に酸素を運ぶヘモグロビンの材料。月経による出血で鉄が失われ、鉄欠乏性貧血になると、疲労感や集中力の低下につながります。

食事では、赤身肉や魚、貝類などを献立に取り入れましょう。
・牛赤身肉とピーマンの炒め物なら、主菜として鉄とたんぱく質を補えます。
・あさりの水煮缶を使ったスープなら、包丁を使う余裕がない日にも。冷凍野菜や豆腐を加えれば、具だくさんの一品になります。
・納豆ご飯にブロッコリーの副菜やキウイを添える組み合わせも。植物性食品の鉄は、ビタミンCと一緒にとると吸収を助けられます。

月経量が多い場合は、食べ方を変えるだけでは補いきれないこともあります。疲れが続くときは、出血の原因や鉄の状態を医療機関で確認しましょう。ヘモグロビンだけでは分かりにくい鉄不足について、必要に応じてフェリチンなどの検査が役立ちます。

骨のための一品を朝食や間食にも取り入れる

更年期を迎えた女性

閉経に伴うエストロゲンの減少で、骨は失われやすくなります。そこで日頃からとりたいのが、カルシウムと、その吸収を助けるビタミンDです。
とはいえ、夕食のおかずをさらに増やす必要はありません。朝のヨーグルト、間食のチーズ、ご飯に添えるしらすなど、食べる場面を分けると取り入れやすくなります。
夕食には、ビタミンDを含む鮭を使ったホイル焼きはいかがでしょう。きのこや野菜と一緒に包めば、主菜と副菜をまとめて用意できます。カルシウムを補う食品と魚料理を、日々の食事に少しずつ組み込んでいきましょう。

納豆や豆腐は「手軽なおかず」として頼る

更年期によいと聞いて、豆乳を飲み始めた人もいるかもしれません。大豆食品を取り入れるメリットは、忙しい日でもたんぱく質を補いやすいことです。
朝のご飯に納豆を添える。冷ややっこにしらすをのせる。具の少ないスープに豆腐を加える。特別な料理をしなくても、一品を増やせます。
大豆イソフラボンにはエストロゲンに似た作用がありますが、大豆食品でホルモン補充療法の代わりができるわけではありません。ほてりや不眠がつらいときは、食品やサプリメントで何とかしようと頑張り続けず、婦人科で相談しましょう。

自分の分も、ちゃんと用意する

家族にはおかずを用意するのに、自分は残り物とご飯だけ。忙しい日は、それが当たり前になってしまうこともあります。
明日の朝、家族の卵をゆでるなら自分の分も一つ。昼食を買うなら、おにぎりだけでなくおかずも一品。まずは、そのくらいの変え方から始めてみませんか。
食事は日々の健康を支えますが、眠れない、ほてりがつらい、仕事に支障があるほどの不調まで、一人で引き受ける必要はありません。更年期障害には治療の選択肢があります。自分の食事と休息、そして相談する時間も、予定に入れていきましょう。